名前の頭文字がCで始まる4匹の愛しい犬猫たち&人間たちの華麗(加齢)なる日常。


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 音楽の力

東北で震災が起こって、
外国人アーティストが公演を次々とキャンセルする中、
ズービン・メータがN響とともにチャリティコンサートを開くことになり
公演前からとても楽しみにしていました。
(もちろん生では聴けないけどね。汗)

で、先日、N響アワーの予定を組み替えて17日に急遽放送されたのですが
録画していたはずが最後の6分しか撮れてなかった(なんでじゃ~!涙)

しかし悲しみに暮れるそんな私に嬉しい情報が!
24日の朝、BSで全曲放送があったのです。
よかった・・・これ、絶対に聴きたかったから!!!
今度はちゃんと録画出来ました。


番組は、出演者の心のこもったメッセージから始まって
演奏会本番では、メータの挨拶の後、まず皆で黙祷。
そして追悼のためバッハのG線上のアリアを演奏し、
続いてベートーヴェンの第九が奏でられました。

G線上のアリア。
メータは媚びることなく淡々と指揮棒を振ります。
かつて、小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラが
亡くなったメンバー(コントラバスの都筑さん)を追悼するために
この曲を奏でるのを聞いたことがありますが
あの時の慟哭のような表現とは全く違う、
それでいて胸に迫る、なんとも言えない時間が過ぎてゆきました。
当然のことながら、拍手はありません。


メータも客席の方を振り返ることなく
そのまま一呼吸して、第九の演奏が始まりました。


第九の1楽章が始まってすぐに涙が出そうになったのは初めてです。
そのくらい、メータとN響は最初から完全に演奏に集中していましたし
それと同じ緊張感が客席からも伝わってくる感じでした。
1楽章が終わるころには、胸が痛いほど苦しくなっていて、
これは凄い演奏になるぞ、と確信しました。
N響、完全に本気モード。やればできる子なんだわやっぱり。

メータの指揮は一貫してタイト。
時には音楽の中で必要な無駄(言葉は悪いけど)をも
そぎ落としたかのような、とてもタイトなものでした。
テンポもオーソドックス。感情に溺れない。
しかしなんというか、自分たちが何かをしたいと思う気持ちや、
自分たちが被災地へ届けようとしている「音楽」が
今は被災地の方々の心に「慰め」や「安らぎ」を与えるというよりは
エネルギーを与えることが出来るという確信や、
自分たちの支援の手段は決して間違ってはいないという固い信念が見えます。

そして4楽章。
国内ではこれ以上の合唱団はいない、というくらい
毎回あり得ないクオリティで聴かせてくれる
超人集団・東京オペラシンガーズが
このメータとN響の緊張感をしっかり引き継いで
感動的な演奏をしてくれました。
(第九を叫ばず・怒鳴らずに正確な音程で歌えるのは
ここだけなんじゃないかと個人的には思っています。
雛壇にまっすぐ刺さっているんじゃないか、くらい美しい姿勢で
しかも全員がフルに歌って鳴らしまくって破綻しないってもはや奇跡!)

ソリストも(ソプラノの並河さんは最初ちょっと不安定だったけど)
皆さん気合入っていて素晴らしかったですよ。
並河さんの声はやわらかい素敵な声でした。
個人的にはメゾの藤村さんがとても好きなのですが
彼女、やはりとても良かったです。
テノールの福井さんは、近年力みが気になるお人。
でもこの演奏に関しては上出来だったかなと思います。
Attila Junさんに関しては情報を持っていないのでなんとも言えません。
大陸的な声が必要だったのかな~?
はぁぁ~~ それにしても国内でこんな演奏が聴けるとは。
なんと力強い第九。力強さに圧倒されて涙ポロポロ。鳥肌ゾクゾク。

音楽の力

終わってすぐにブラヴォーと叫んだ人の気持ちもよ~くわかりました。
(みんな大きな声でブラヴォーと言いたかったでしょうけど
一瞬震災に遭った方々のことが頭をよぎったのでしょうね)

メータさん、あなたが敢えて日本に足を運んでくださったこと、
あなたが音楽を通して送ったメッセージにブラヴォーです。
これぞ音楽の力。復興への原動力。
被災地の方々にも聴いていただけているといいな・・・。


日本のアーティストたちは
「自分には歌うこと(演奏すること)しか出来ないから・・・」
という表現をします。
私はこの言葉に首を傾げます。
日本人の謙虚さという美徳からくる言葉なのかもしれませんけど
お金をいっぱい寄付出来ないから代わりに歌います、みたいに聞こえる。
音楽をやるのは本当は気が引けるんだけどこれしか出来ないから、
みたいに聞こえる。
そうすると、人から「音楽でおなかがいっぱいになるの?」って言われます。
でも、音楽を演奏することは遠慮しながらやるべきことなのでしょうか?
もっと誇りを持っていいのに。
食べ物を届けるのは体の栄養のため。
音楽を届けるのは心の栄養のためです。

「苦しむ人たちの前で音楽を奏でるために私たち音楽家がいる」
このメータの言葉はとても力強く的確に音楽の役割を示しています。
これが音楽家の使命かつ存在意義なんだと私も思います。


この、もの凄い演奏会をお聴きになりたい方は
「東京・春・音楽祭」のHPに全曲動画がありますので
ゆっくりした時間にご覧くださいね。
(プログラム全曲で1時間15分ほどかかります)
ついでに同じHP内にある読響×尾高さんの
チャリティーコンサートの動画(バーバーのアダージョ)もお薦めです。
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